電動化の向こう側：スマート且つサステナブルな未来のクルマ
登山好きでスキーの上級者でもある私は、オーストリアのアルプス山脈でのスキーシーズンの積雪やその長さで地球温暖化の度合いを知ります。今、オーストリアのアルプス山脈では、劇的な変化が見られています。子供の時にスキーを習っていたスロープで、積雪が見られてなくなっているスロープもあります。また、機能することなくなったリフトも見られますし、冬スポーツのシーズン開始が毎年遅れ、終了は早くなり、シーズン期間が短くなりばかりです。
そして、そんな個人的な観察結果が気候変動に注目するきっかけになります。今日だけでなく未来を見据えたエコなパワートレインを開発・生産する時、世界各地に点在するチームと、地球が抱える課題に対する懸念事項を共有することがよくあります。
私たちのようなエンジニアの多くは、馬力と性能の観点からのみ成功を測定していましたが、社会的に責任のあるマグナのEtelligent Driveパワートレインポートフォリオを誇りに思っています。 機械式eAxlesやeDriveトランスミッションから、高度に統合されたeDriveプラットフォーム、さらにはフル電動用およびコネクテッドパワートレインソリューションまで、単一コンポーネントから完全なシステムまでの全範囲をカバーします。 マグナのマイルドハイブリッドソリューションは、2021年末までに生産が予定されており、2022年には次世代のハイブリッドおよびバッテリー式電気自動車ソリューション、そしてBEV用の高電圧ドライブが続きます。
日々のビジネスやOEM顧客のニーズにしっかりと関わるのと同時に、製品エンジニアは車両の電動化などのトレンドを超えて、可能性の限界を押し広げようと考えています。
電動化により、さらに一歩進んでハイテクソフトウェアの特徴と機能を開発することができ、自動車業界におけるさらなるパラダイムシフトへつながります。 マグナでは、将来のスマートカーに取り組む際に、パワートレイン製品のライフサイクル全体を通じて持続可能なモビリティソリューションの最前線に立つことを目指しています。
その全体的なアプローチを実現するために、マグナのエキスパートたちは、工場からリサイクルまでの車両のパワートレインを追跡するシミュレーションに取り組んでいます。目標は、製造時のCO2排出量を削減し、データと製品属性を組み合わせて消費者が車両の使用を最適化、モビリティを維持できるようにするスマートな車両イノベーションを開発することです。
デモ車両とEVの個人使用からのデータを収集して、「平均的な」消費者だけでなくすべての消費者のニーズを理解し、都市部と農村部での実際の車両の使用に基づいてカスタマイズされたソリューションを提供しています。当社のエンジニアは、充電時間を短縮し、走行距離を延長、EVの航続距離の不安を軽減する革新を考案することにより、消費者の「質の高い時間」を改善することに専念しています。
同時に、さまざまな国でエネルギー生産と流通時の二酸化炭素排出量を調査し、エネルギーが石炭からのものか、よりクリーンなエネルギー源からのものかを判断しています。こういった情報は、エネルギー源に応じて、消費者がEVをどこで、いつ、どのように充電するかを決定するのに役立つように、将来の車両に役立ちます。
簡単に言えば、統合されたスマートな機能のおかげで、将来のクルマは、スキーヤーが降雪パターンの変化に気付くように、周囲の環境に対する意識が高まる可能性があります。
未来のスマートカーは、燃料補給などの日常の中で最適な選択ができるようにすることで、現在および将来の世代のために、消費者が積極的に地球環境保護に参加する様、誘います。そしてマグナは、持続可能性に向けたこれらの新しいエキサイティングなステップを市場に提供するためにいます。
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